界面部会・第18回研究会

テーマ:表面の物質・官能基制御と材料機能

近年,異種材料を組み合わせることで優れた機能を発現させようとする研究開発が盛んに行われている。しかし,異種材料を組み合わせることで,単一材料の場合には生じない課題が発生する。異種材料を効果的に活用するためには,その異種界面を制御するための技術開発が重要となる。本研究会では,表面上に異種官能基,異種物質などを意図的に付与し,制御することにより,材料としての特性を大きく変化させ,新規な特性発現にも至ることがある。表面の物質・化学官能基レベルでの表面処理と特性及び機能との関わりについて最新の研究事例を紹介頂く。

主  催(一社)表面技術協会 界面部会(ヘテロ界面制御部会から改称)
日  時2024年3月21日(木)13:30~16:45
会  場名古屋大学 東山キャンパス ES総合館 会議室
交通案内「名古屋駅」から地下鉄東山線「本山駅」下車,名城線右回り乗り換え「名古屋大学駅」下車
*名古屋大学アクセス:https://www.engg.nagoya-u.ac.jp/access/
プログラム
13:30~13:35  本研究会開催の趣旨
名古屋大学 未来社会創造機構 齋藤 永宏 氏
13:35~15:05  酸化グラフェンの化学/光化学
京都大学 工学研究科 杉村 博之 氏
概要:グラファイトの強酸化によって作られる酸化グラフェン(Graphene Oxide,GO)は,局所的に見ればアルコール,カルボン酸,アルデヒド等の有機分子類似構造をもつ。そのため,グラフェンには無い化学反応性を有する。本講演では,GOの還元と酸化に伴う物性変化,そしてnmからµmスケールで現れる不均一構造について紹介する。
15:05~15:15  休憩
15:15~16:00  非フッ素系化合物による液滴の滑落性を向上させる表面処理
産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門 穂積  篤 氏
概要:これまで,固体表面のぬれ性の良し悪しは,静的な接触角の大小で評価されてきた。しかし,静的な接触角の値が同じでも,表面状態によって液滴は異なった動的(滑落)挙動を示す。本講演では,演者らが取り組んでいる非フッ素系化合物による液滴の滑落性を向上させる表面処理技術について紹介する。
16:00~16:45  吸着誘起型エレクトロクロミック現象の原理と応用可能性
千葉工業大学 工学部 井上 泰志 氏
概要:吸着誘起型エレクトロクロミック(AiEC)現象とは,表面に吸着する物質の交代に伴い,材料の色が可逆的に変化する現象であり,InN,SnNx,ITO,SnO2において発現が報告されている。本講演では,AiEC現象の原理と特徴を紹介するとともに,工業的応用の可能性を議論する。
参 加 費無料(テキストは有料となります)
テキスト代
(希望者のみ)
界面部会・会員無料
表面技術協会・会員1,000円
その他・一般2,000円
その他・大学/公的機関1,000円
その他・学生1,000円
申込方法「界面部会」事務局あて電子メールにてお申し込み下さい。申込締切は,2024年3月18日(月)です。参加者1名につきそれぞれ,「(1)氏名,(2)所属,(3)会員種別(界面部会会員,表協会員,非会員),(4)電子メールアドレス,(5)テキスト購入の有無,(6)参加形態(現地出席あるいはオンライン)をメール内に御記載下さい。お申込み頂いた参加登録者には,開催前までに,現地出席の方には参加証を通知いたします。また,テキスト購入を希望する方につきましては,開催前までに資料をダウンロードするためのURLを通知致しますので,事前に資料をダウンロードして頂き,当日までにご自身でご準備ください。なお,アクセス用URLはご登録者以外にはお知らせしないようお願いいたします。
申 込 先
問 合 先
(一社)表面技術協会「界面部会」事務局
E-mail:,TEL:03-3252-3286,FAX:03-3252-3288