「特集／接合・接着技術と表面処理」論文募集

従来より金属材料を中心に材料同士を繋げる接合手法としてアーク溶解やはんだ付けがよく知られていますが，接合技術はこの他にも摩擦接合，超音波接合など続々と新たな接合手法が開発されてきています。材料同士を繋いだ際の強度に着目すると，この接合手法が一般的に用いられていましたが，最近では，接着剤により強い接着強度が実現されるようになり，その分野の発展も目覚ましいものがあります。特に自動車の製造の過程でこれまで接合処理していたものを接着剤による処理に置き換える部分も増えてきており，接合・接着の分野に向けられる期待は大きく，今後の更なる発展が予想されます。

本協会は“接合や接着”の分野に深く関わる学協会の一つであり，二つの材料を繋ぐ表面の特性は接合力や接着力を左右する大きなポイントになります。表面技術誌において，接合に関わる記事として，これまでに2019年に“半導体のはんだ接合のための表面処理”の小特集がありましたが，特集として企画されることはありませんでした。そこで会誌編集委員会では，この“接合および接着”の特集号を本年12月号に「接合・接着技術と表面処理」と題して企画いたします。第一線の研究者による総説・解説，多くのトピックス記事を含めて最新の接合，接着技術の紹介やこの分野の今後の展開を知る機会になる事を考えております。つきましては，以下の募集要項を参照の上，接合および接着に関わる会員の皆様の研究および技術的成果を是非ともご投稿いただきたくお願い申し上げます。