関西支部:表面科学技術研究会2019

今,その界面はどうなっているか?―分光法で解き明かす電極界面の素顔―

より小型・より大容量・より安全を目指して,電池の開発改良が進められています。また,半導体デバイスの配線に用いられるめっきをはじめとして,電解の高度な制御が求められています。電極と電解質溶液の界面は,単なる固体-液体界面ではなく,電池や電解における電子移動が進行するダイナミックな反応場です。そこでは,様々な分子やイオンの吸着や脱離が起こり,その中のいくつかが電極との間で電子移動を起こすことで,電気化学反応が進行します。電位によって変化する吸着化学種の解析や電極界面に形成される電気二重層の構造などの電気化学の基本的な過程の解明は,電池能力の向上と劣化機構解明やめっきによる金属配線の更なる微細化にも重要です。近年の分光学の発展により,このダイナミックスをリアルタイムで追跡して解析することが可能になってきました。さらに,計算科学の発展が分光学データを裏付ける解析結果をもたらして相乗効果を生んでいます。

本研究会では,電極界面に関わる,赤外,インピーダンス,X線と幅広い領域の分光学に加えて,関係する計算科学について,各分野で活躍されている方々にご講演いただきます。関連研究者・技術者の方をはじめ,多くの方々の参加をお待ちしております。

主  催(一社)表面技術協会 関西支部,(公社)日本表面真空学会 関西支部
共  催(地独)大阪産業技術研究所
日  時平成31年1月18日(金)13:00~17:25
会  場(地独)大阪産業技術研究所 森之宮センター 大講堂
交通機関JR大阪環状線(北口)またはOsaka Metro中央線・長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」(4番出口)下車。中央大通を東に約350m(徒歩約5分),「森ノ宮公団住宅前」を左折し北に約350m(徒歩約5分)。 アクセスマップ: http://www.omtri.or.jp/map/
プログラム
開会の挨拶
表面技術協会 関西支部 副支部長 中出 卓男
1.基調講演 表面増強赤外分光で電極界面の何が解って何が解らないか
北海道大学 大澤 雅俊
2.電気化学インピーダンス法における応答周波数の支配因子と撹乱要因
産業技術総合研究所 城間  純
3.電気二重層効果
甲南大学 山本 雅博
4.X線吸収分光を用いた電極界面の反応機構解析
京都大学 内本 喜晴
閉会の挨拶
日本表面真空学会 関西支部 支部長 桑原 裕司
定  員100名
参 加 費無料
テキスト表面技術協会・会員及び日本表面真空学会・会員には無料配布,その他一般の方で希望される方には実費で頒布(2,000円)
申込方法http://www.sssj.org/Kansai/goudou19118.htmlでのONLINE申込を推奨します。
申込締切平成31年1月11日(金)
申込・問合先(一社)表面技術協会 関西支部 事務局 事務局(担当:石川・森)
  〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15
  Tel:075-781-1107,Fax:075-791-7659,E-mail:kansai-office@sfj.or.jp