関西支部:平成27年度第1回表面物性研究会

主  催(一社)表面技術協会・関西支部
協  賛(一社)エレクトロニクス実装学会 関西支部,近畿アルミニウム表面処理研究会,
(公社)電気化学会 関西支部,電気鍍金研究会,ドライコーティング研究会(AMPI),
(公社)日本材料学会 関西支部,(公社)日本表面科学会 関西支部
日  時平成27年6月17日(水)13:30~17:00
会  場(地独)大阪市立工業研究所 4階 小講堂(大阪市城東区森之宮1-6-50)
http://www.omtri.or.jp/map/
参 加 費一般 3,000円,学生 1,000円(消費税含む)
申込締切6月8日(月)
定  員70名
申込方法参加ご希望の方は,支部ホームページ(http://hyoukyo-kansai.info/gyoji/busei/)よりお申込み下さい。あるいは,Faxまたはメールに「(一社)表面技術協会関西支部 表面物性研究会 参加希望」と題記し,氏名・勤務先・所在地・電話番号を明記のうえ,下記宛お申込みください。参加費は当日受付でお支払いください。
申 込 先(一社)表面技術協会 関西支部 事務局 担当:石川・森
  〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15
  Tel:075-781-1107,Fax:075-791-7659,E-mail:kansai-office@sfj.or.jp
プログラム
13:30~15:00
めっき膜中に共析した水素の挙動解析 ~水素誘起超多量空孔と構造変化~
兵庫県立大学大学院工学研究科 福室 直樹
[概要]めっき膜中に共析した水素は膜の構造と物性に様々な影響を及ぼすとされているが,その詳細なメカニズムは明らかにされていない。本講演では,はじめに昇温脱離スペクトルによるめっき膜中の水素の定量と存在状態の解析について解説する。そして,室温でめっき膜からの水素脱離とともに粒成長,界面相互拡散および格子収縮等の現象が観察された事例を紹介し,これらの現象における水素誘起超多量空孔の作用機構について解説する。
15:20~16:50
陽電子をプローブに用いた材料中の格子欠陥研究
京都大学大学院工学研究科 白井 泰治
[概要]電子の反粒子である陽電子を用いると,材料中に存在する原子空孔,転位,ボイド等の格子欠陥の種類と量を非破壊で測定することができる。特に空孔の直接検出とその定量については,現在では唯一無二の手法となっている。講演では,その測定原理を判り易く説明したのち,典型的な測定例を示す。表面物性研究に関連しては,LSI配線材料中や鉛フリー半田・銅界面の格子欠陥の測定結果等を紹介する。更に,水素と空孔の相互作用についても,陽電子消滅実験の結果に基づいて議論したい。