密着性は古くて新しい問題である。産業の現場では,材料や用途に応じた技術や評価方法が用いられている。一方,メカニズムをみると,機械的(バルク的)な性質と化学的(表面界面)性質が混在した破壊現象であり,学問的な取り扱いは難しい。
このようななかで,会誌編集委員会では,本年12号に「密着性の科学と技術」と題した特集を企画することとした。本誌の前身誌である「金属表面技術」では,1986年9号(Vol.37 No.9)に臨時増刊号として「膜の密着性特集号」を発刊しており,26年ぶりとなる。前回の特集は,薄膜・皮膜ごとの特徴と各種評価方法を網羅したもので,現在でも標準の教科書として通じる有用なものであった。それ以降にも,切り口を変えていくつかの小特集を企画してきた。そのような過去の良質な特集号・小特集号にあえて屋上屋を架すのは,この26年間にあった産業や製品の変移,あるいは技術の進歩による学問や評価法の進展を外観したいと考えてのことである。
下記の募集要項をご参照のうえ,密着性に係わるご自身の研究成果や技術的成果をご投稿ください。
内容 | 密着性に係わる評価・測定法を含む基礎/学術的な成果と技術に関する研究 | ||||
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原稿種別 | (1)研究論文,(2)技術論文,(3)ノート,(4)速報論文 | ||||
投稿締切 |
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投稿規程 |
通常の「表面技術」誌の投稿規程と同じです。 (投稿規程類:http://www.sfj.or.jp/journal/jnl_paper.html) |
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発行 | 第63巻12号(平成24年12月1日発行)予定 | ||||
送付先 |
(一社)表面技術協会・会誌編集委員会 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-7-1
*投稿の際,一般投稿論文と区別するため,投稿票に「密着性の科学と技術特集号」と朱書きしてください。
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